暮しの家計　見直しのコツ！

隠れリスクチェック１　隠れリスクとは？

資産の多少に関わらず隠れたリスクがあるってこと、
ご存じですか？

せっかく家計改善に奮闘しても、
知らないリスクで崩壊してしまっては困ります。

隠れリスクがあるかないかを
確認していきましょう。

ところで隠れリスクとは？

これは、
資産より借金が多い状態のことを指しています。

「うちはサラ金に借りたりしてないし♪」
と安心してはいけません。

家や土地を時価評価して金額になおし、

お買い物などのローンだけでなく、
住宅ローンもきちんと借金としてとらえて

比較検討しなくてはなりません！

家や土地があれば、
みな安心しているもの。

でも多額なローンが残っていた場合は
危ないかもしれないのです。

「お金を貯めるのが目的だから、ここは飛ばすことにしよう」
と思った方！ちょっと待って！

これも家計にとっては重要なこと。

ここを飛ばしていい方は、
土地・住宅など固定資産と呼ばれるものを全く持っていなくて、
かつ、借金がゼロの人だけです。

なにも今に始まった話ではありません。

みなさんも、
住宅ローン破産なんて言葉をお聞きになったことがあるでしょう？

なにごともなければ、
日常の暮らしに影響はありません。

なにごともなければ。

なんらかの事情で
収入が途絶えた時です。

なんとか預貯金で食いつなぐわけですが、
だんだん厳しくなってきて、

ローンを返せなくなったりした時が問題。

担保である不動産や
その他の財産を処分しても、

ローンが残ってしまう
ご家庭があるのです！

もう財産はないのに、
まだ借金が残るのです。

家も収入もないのに、
借金返済？

という　どうにもならない話になってしまいます。

「うちの会社は絶好調だから、まずリストラはないよ」

っていうご家庭だって気が抜けません。
だって日本は地震列島。

阪神の震災では、
まだ多額のローンが残っている住宅が焼失し、

家がないのに住宅ローンが残る
というご家庭が１万件以上あったそうです。
（※正確な数字は調査がないそうです。下記資料からの概算数値）

しかもこの場合、

新しい住居が必要だから、
賃貸住宅の賃貸料を払うか、

新しく家を建てたりして
ダブルローンを組むか（Ｌ（＞0＜）」ウギャー）

といったことが起こります。
破産より大変だよ！？

つまり、そういったリスクがあるってことを知り、
ご自分たちの家計がそのリスクを負っていないかどうか、

チェックしてみていただきたいのです。

みんな自分には起こらないと思っていますが、
住宅ローン破産という目に遭った人は、

そんな事態を予測していたでしょうか？

ここでまとめる借金は
住宅ローンだけではありません。

すべての借金を対象にして
家計の隠れリスクをチェックしましょう。

もし、隠れリスクがあったなら対策をたてましょう。
それでは次回へ！

隠れリスクチェック２　固定資産などを評価する

※参考資料　：　倒壊―大震災で住宅ローンはどうなったか　島本慈子　著
これから家を持とうとしている方は、
一読する価値があると思います。

いつ地震がきてもおかしくないですから。